創業者大塚勝久会長と長女の大塚久美子社長が経営権をめぐり対立していた大塚家具のお家騒動…
大塚家具の株主総会が3月27日開かれ、久美子社長側の取締役選任案が承認されました。お家騒動は久美子社長側の勝利で幕を閉じたのです!
このお家騒動…ニュースでも、勝久会長と久美子社長の「委任状争奪合戦」が話題になりました。
この委任状争奪合戦とは、一体なんなのでしょうか?
「会社は、誰のもの!?」一時期話題になったこの議論…。社長のもの?働く従業員のもの?と色々な意見がありますが…これには、明確な答えがあります。
会社は、株主のものです。
株主とは、どういう人か…簡単にいうと、会社にお金を出した人です。つまり…会社にとっては、お金を出資した人が一番偉いのです!
では、会社の意思決定はどうやって決まるのか…それは、株主の意思で決まります!会社は株主のものなのだから、株主が会社の行く末を決めるのです!株主が集まって、会社の行く末を決める会議が、株主総会です!
会社の経営陣である取締役を誰にするのかも、株主が決める権利があります。社長といえども、株主総会で過半数の同意が得られないとクビになってしまうのです!
今回の大塚家具の株主総会では、
この2つの議案が提出されていました。
では、どちらを取るべきなのか…これは、株主の過半数を取った方の議題が採用されます。久美子社長陣営も、勝久会長陣営も、より多くの株主から賛同を得るべく奮闘していたわけです。
株主総会では株主が議決権行使を他の株主に託すことができます。そんな株主は、他の株主に対し、「委任状(プロキシー)」を渡して、自分の議決権行使を他の株主に任せるのです。
つまり…この委任状をより多く集めた方が、勝利することになります。この委任状を集める戦いを、委任状勧誘合戦(プロキシーファイト)というのです!
会社での意思決定は、最終的には、株主が決める…。
そうだからこそ、いかにして多くの株主に納得してもらうのか…株式会社の経営者は常に株主の利益を考えなければなりません。
株主総会のバトルは、経営者と株主の威信をかけたバトルなのです!