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オンラインカジノのプレイヤーをほう助したとして決済代行業者を逮捕!警察が取締を強化に踏み出したのか

法律時事ニュース

こんにちは、今日は話題になっている「オンラインカジノの決済代行業者の逮捕」について、解説していきたいと思います。

先日、警視庁は、海外のオンラインカジノ運営者に掛金を送金していた決済代行業者を逮捕しました。逮捕の理由には、客の賭博行為を手助けした「常習賭博のほう助」の疑いがあります。

オンラインカジノの運営会社をほう助したとして逮捕された事例は過去にもありましたが、今回は「プレイヤーを賭博をほう助した」という新たな容疑での逮捕となりました。この逮捕は全国初ということで、大きな注目を浴びています。

従来、オンラインカジノの運営会社が海外法人であった場合、その運営会社を助けたとしても、いわゆる「賭博開帳図罪」としては日本の法律の適用が難しいとされてきました。しかし、今回の逮捕では、日本にいるプレイヤーを助けたという点で、常習賭博ほう助という立て付けをしての逮捕となりました。

2022年に消費者庁と警視庁が日本国内からオンラインカジノに接続するのは犯罪と表明した

以前にもオンラインカジノの配信を行っているYouTuberの逮捕が話題になりましたが、2022年には、消費者庁と警視庁が、日本国内でオンラインカジノに接続して賭博行為を行うことは犯罪であるとの声明を発表しており、オンラインカジノに対する風当たりが強くなっています。

その流れを受けて、今後は日本にいるプレイヤーや決済代行業者に対する取り締まりが強化される可能性が高まっています。実際の裁判の結果や判例がないので、どうなるかはわかりませんが、一連の逮捕を見ると警察の意思表示として、積極的に取り締まる方針を示しているように思えます。

オンラインカジノの関連業者や決済代行業者の皆様には、今後の動向を十分に注意してください。