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今年ももうすぐ終わります。今年も、たくさんのIT・ウェブ企業からご相談頂きました。
毎年恒例の2016年多かった法律相談BEST3を発表します!
2015年のBEST3:【2015年】IT・ウェブ企業で多かった法律相談BEST3
2014年のBEST3:2014年 IT・ウェブ企業で多かった法律相談BEST3
個人情報やマイナンバーの取り扱い方、個人情報が漏えいしたのですが、どう対処すればよいでしょう?といった情報セキュリティに関する相談が多かったです。
2017年春ごろには、改正個人情報保護法が施行される予定です。
これまで個人情報のリストが、5000人以下の事業者である企業は、個人情報保護法の適用を免除されていましたが、改正法が施行されると、この要件が撤廃されます。
つまり、中小企業・ベンチャー企業も、改正個人情報保護法の対象になるのです。
また、個人的にも、NTTドコモ主催の情報セキュリティセミナーで講師を務めているのですが、毎回多くの方が参加されます。
個人情報が流出すると、大変なことになりますし、企業としても意識の高さがうかがわれます。
仮想通貨やポイント制、ブロックチェーン技術などが話題のFintech。今年も非常に多くの相談を頂きました。
2016年は、5月に仮想通貨法(資金決済法の改正)が成立し、仮想通貨の定義や仮想通貨事業者に対する義務が明確化されました。
関連記事:「仮想通貨」の定義とは?仮想通貨規制法案の概要をIT弁護士が解説!
仮想通貨取引所の登録制を導入!「仮想通貨交換業」への規制を弁護士が徹底解説。
この法律は、来年の5月には施行されますので、仮想通貨周りが本格的に動き出すことになります。
また、個人的には、LINEが、関東財務局から検査された際には、メディアからの取材攻勢を受けたことが、非常に印象深かったです。
関連記事:LINEゲームのアイテムに資金決済法適用!?資金決済法の「前払式支払手段」とは
やっぱりというか、例年多い、システム開発トラブル。
頼んだものが出来ていない、完成したのに、料金を払ってくれない。ちゃんとした保守をやってくれない…。数え上げればキリがありません。
ユーザとベンダは、異なる価値観で動いているので、そこのすり合わせが出来ない限り、こういった紛争は必ず起きるんだろうなぁと思います。
関連記事:トラブル防止!システム・ソフトウェア開発の法的ポイントを徹底解説。
2017年は、先ほどもみたように、個人情報保護法や仮想通貨法などの法改正が目白押しです。
来年は、どんな相談待っているのか…今から楽しみです。