IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
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最近話題の「バイナリーオプション」… 法律上どんなリスクがあるのですか?

「バイナリーオプション」…注意すべき点は

最近、何やら話題の「バイナリーオプション」
facebookなどのSNSでも、よく広告を見ますよね…。
このような広告を見て興味を持ち、海外業者を使って、『バイナリーオプション』を始めたものの…
出金を求めても応じてもらえない…そんな相談が、私のところにも来るようになりました。
全国の消費生活センターにも、同じような相談が数多く寄せられるようになっているとのことです。

バイナリーオプションとは、為替相場などが「上がるか下がるか」を予想する金融派生商品で、取引期間が終了したときに、自分の予想が当たっていれば、一定額の金銭を受け取ることができるというものです。

インターネット上の広告では、「一瞬で80万GET」「ワンクリックで、超楽勝に金を稼げる」といった甘い宣伝文句で、海外の業者のサイトへ誘導していますが…バイナリーオプション取引をする場合、どんな点に注意すべきなのでしょうか?

バイナリーオプション業者が、「登録」されているか

実際トラブルになっているのは、海外業者で実際には利益が出ているのに利益分を返金してもらえないトラブルです。
海外の業者であっても、日本で、日本の顧客のお金を預かってバイナリーオプション取引を行う場合には、
金融商品取引業者としての『登録』が必要になります。

まずは、この『登録』がされているかどうかを確認することが重要です。
また、仮に登録業者であっても、海外の業者の場合は、注意が必要です。
なぜなら海外業者の場合、登録業者であっても、所在地が日本にないので、連絡を絶つことが簡単に出来てしまいます。
初めのうちは連絡が取れていても、客に利益が出始めるとそのうちに連絡が取れなくなってしまう…
そんなケースが多く報告されているのです!

バイナリーオプションの仕組みを理解することが大事!

バイナリーオプション取引は、金融派生商品ということで、投資信託のような金融商品ように思えます。
しかし、その仕組みは特定の相場が上がるか下がるかを予想するもの。
これって…『丁半ばくち』と極めて似てますよね…(^^ゞSNSでは、『簡単に儲かった』という広告を目にしますが、当たり前ですが、必ず儲かるということはありえません。

国民生活センターも「バイナリーオプション取引はリスクの高い取引であることを理解し、無登録の業者との契約は行わないようにしましょう」と注意を呼びかけています。
仕組みをしっかりと理解し、やるのであれば、きちんとした業者を選ぶ…
当たり前のことですが、これらのことをしっかり意識しましょう!