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レシピ、盛り付け、料理の写真の著作権について

著作権に関する法律

レシピ、盛り付け、料理の写真の権利

料理本や料理コンテンツを出す場合、一般の方がウェブサイト上で公開しているオリジナル料理のレシピを、その人に無断で料理本に取り入れてもよいでしょうか?

ウェブサイト上で公開されているオリジナル料理の写真についてはどうなのでしょうか?

料理のレシピの著作物性

料理のレシピに著作物性が認められるかが問題となります。料理のレシピは、必要な材料と分量を対応させて手順をありきたりな言葉で表現してある場合が少なくありません。

そのような表現には創作性はありませんから、著作物とは言えません。

これは、その料理がオリジナル料理であっても同じです。料理に独創性があっても、必要な材料と手順をありきたりな言葉で表現しているにすぎないレシピには創作性が認められないからです。

これに対して、レシピを創作的な表現を使って説明している場合には、レシピにも創作性が認められ、著作物となる場合があります。

料理の写真の著作物性

写真も、創作性がある場合には著作物として保護の対象になります。

写真が著作物と言えるだけの創作性を有していると言えるのは、構図やシャッターチャンス、絞りなどの工夫に創作性がある場合です。

料理の写真は、できるだけおいしそうに見えるように、構図、シャッターチャンス、絞りなどについて、写真撮影者が工夫を凝らしていると考えられますので、ほぼすべての写真に創作性が認められると思います。

盛り付けと著作物性

なお、写真の著作物については、写真撮影者とともに被写体の権利処理が必要か否かについて、常に判断が必要となります。盛り付けは、繊細なフランス料理のように細部にわたって人為的な盛り付けがなされるものから、盛り付けた際の材料の重なり具合で偶発的に生じる結果、独創的になるものまで様々です。

細部にわたって人為的な盛り付けがなされている場合は、そこに創作性が認められれば著作物と言える可能性が高いと思いますが、ありふれた盛り付けや、偶発的に生じた盛り付けは、創作性を認めにくいと思われます

細部まで特別な場合を除き、盛り付けに創作性があると評価できる場合は多くなく、被写体についての権利処理は不要である場合がほとんどと考えられます。