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プラットフォーム内検索の機能の法律的注意点について解説
プラットフォーム内の検索機能について
オンラインショッピングモールなどのプラットフォームでは、販売商品が多種多様かつ大量であるため、消費者のための商品検索の機能が実装されていることが一般的です。
消費者は、プラットフォームの検索ボックスにキーワードを入力して、また、場合によっては商品ジャンルや価格帯、色等を限定することで、プラットフォーム内から自分の欲しい商品を検索します。
商品の検索結果は、消費者の入力したキーワードやその組合せからプラットフォーム事業者の設定したアルゴリズムに従って自動的に表示されます。
検索結果の表示順は、価格の高い・低い順、最新商品順、レビューの評価順等、消費者の指定に従って並べ替えることもできるが、どのプラットフォームにおいても、デフォルトで表示される順位が存在します。
かかる検索結果の表示順位は、数多く存在する商品の中から自分のニー ズに合った評価の高い商品を素早く・効率的に発見したいと考える消費者にとって、重要な役割を担っています。
また、消費者に商品を見つけて購入してもらいたいと考える出店者・出品者にとっても、消費者が検索結果の 下位まで閲覧するとは限らないため、自己の商品が検索結果の上位に表示されることが重要です。
検索結果の表示順位に関する透明化法の規律
このように検索結果の表示順位は重要です。しかしながら、実際のところ、検索結果の表示順位はプラットフォーム事業者の設定したアルゴリズムに従って自動的に表示されるものであり、当該アルゴリズムは利用者から見ると不透明です。
他方において、アルゴリズムをすべて公開することは、次のようなおそれもあります。
- 利用者の獲得等を巡ったプラットフォーム事業者間の差別化要素の一つであるアルゴリズムの優位性を弱体化させる
- 公開されたアルゴリズムを悪用して不当に表示順位を上げようとする出店者・出品者が現れることで、かえって不公平な検索結果の表示となる
このような状況を受けて、プラットフォーム事業透明化法では、商品検索結果の表示順位の決定方法の透明化を図りつつ、プラットフォーム事業者間の自由な競争を妨げることにならないように、アルゴリズム自体の開示ではなく、商品検索結果の表示順位の決定に用いられる「主要な事項」に関する開示義務を定めています。
したがって、オンラインショッピングモールなどのプラットフォーム事業者は、商品検索結果の表示順位の決定に用いる主要な事項を開示しなければなりません。
プラットフォームにおける広告
近年、インターネット広告が成長する中で、オンラインショッピングモール内においても、プラットフォーム事業者が広告枠を設けて、出店者・出品者は当該枠を購入して特定の商品を広告宣伝する例も存在します。
プラットフォーム事業者にとっては、出店者・出品者が支払う広告料は収益源の一部となっていて、また、出店者・出品者にとっては、販売商品が 多種多様かつ大量であるオンラインショッピングモールにおいて自己の商品を宣伝する手段の一つとなっている。
このようなオンラインショッピングモールの広告枠に関しては、プラットフォーム事業者から出店者・出品者に対して購入要請がなされる場合もありますが、単なる要請を超えて、出店者・ 出品者に不利益を及ぼす場合には、独占禁止法上の問題(優越的地位の濫用)が生じるおそれがあると指摘されています。
広告の内容に関するプラットフォーム事業者の責任
景品表示法は、消費者の自主的かつ合理的な選択を可能とするため、事業者に対して、「自己の供給する商品又は役務」についての不当表示を禁止しています。
オンラインショッピングモール内における広告等の表示に関しては、プラットフォーム事業者は自己の供給する商品や役務に関して表示を 行っているわけではないため、不当表示があったとしても、プラットフォーム事業者が不当表示を行った主体として責任を負うことは原則としてありません。
しかし、プラットフォーム事業者と出店者 が共同キャンペーンを行うなどの共同で広告を行っ ている場合には、事業者も責任を負います。