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最新技術のうち、現実味を帯びてきたのが、自動運転車。日産自動車が、先進技術である自動運転をCMで続々と披露しています。
参考サイト:日産:動画ギャラリー
同CMでは、矢沢永吉さんがハンドルから手を放して運転している!と話題になりました。
そもそも、自動運転とは人間が行っている様々な運転操作を、人間の代わりに人工知能(AI)が行うことを言います。
科学技術の進歩により、人工知能を有するロボットが活躍する未来はどんどん近づいてきています。では、現在の法律上、自動運転車が公道を通行することはできるのでしょうか?
そもそも、国道・県道・市町村道などのいわゆる公道は、道路交通法上の「道路」として通行方法が規制されています。そして、道路交通法上は、大きく分けて「歩行者」と「車両及び路面電車」が道路を通行できるとされています。
しかし、現段階で、自動運転車が、「車両」などに該当するかどうかは明らかではありません。なぜなら、どの法律にも自動運転車の定義が直接的には定められていないからです。
では、仮に自動運転車が「車両」に該当する場合、道路交通法上の問題はないのでしょうか?
道路交通法には、以下のように定められています。
「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作(中略)しなければならない」
すなわち、現行の制度において、運転者がいない状態での自動車の走行は認められていないのです。
したがって、自動運転車が「車両」に該当するとしても、現在の法律では、人工知能のみを頼りに公道を通行することはできないのです。
一方のアメリカでは、グーグルが開発中の自動運転車について、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、搭載される人工知能(AI)を連邦法上の運転手とみなす方針を明らかにしました。
これにより、無人の自動運転車の承認に向けて、一歩前進しました。
NHTSAは、「過去1世紀以上にわたって必要とされてきた伝統的な意味での『運転手』は、グーグル(の自動運転車)には不要との主張に同意する」との見解を示したのです。
自動運転車の技術は、実用化可能なところまで来ています。
しかし、公道を走るとなると、事故などの危険もあり、責任の所在もはっきりさせないといけません。早急なルール作りが必要になるのです!