今や「●●契約書」とインターネットで検索すると、かなりの数の「雛形」が出てくる時代。「雛形」の中には、官公庁や業界団体が作成した標準的な契約書も存在しています。
例えば、システム開発の分野では、経済産業省が出している「情報システム・モデル取引・契約書」があります。
ネットで雛形はあるし…しかもお役所が出している雛形だったら、間違いないんじゃない!?と思われたそこのあなた!雛形には大きな問題が、2つあるんです!
ビジネスをしているとわかりますが…2つとして同じ契約ってないんですよね。
当事者も違えば、相手との力関係も違う。自社の状況も違う
ITビジネスを加速させたいと思えば、ネットで落ちている契約書でいいわけがないんです!
契約書チェックで大切なことは、雛形をうのみにせず、その契約書が、今回のビジネスプランに合致していて、自社に有利な(不利にならない)内容かどうかということ!
想像してください…契約の相手方から、「この契約内容でお願いしたい」と言われたら、あなたはどこをチェックしますか?
ビジネスを加速する上で重要なこと…それは売上を上げ、費用を減らし、利益を最大化することですよね!そのために、契約書のどの項目を見ればよいか。
それは、売上、費用、利益に関わるところです!
具体的には、以下の項目です!
これらの規定が自社の不利益になっていないかまずは確認しましょう!
契約書チェックの醍醐味。それは自社に有利な契約書を作成すること。
自社に不利な条項があれば、それを修正すること
自社のビジネスを最大限加速させたいなら…「攻める契約書」を作成するべきです!
例えば、システム開発契約で問題となることが多い、「仕様」の規定を例にすると
第●条
甲(売主)が乙(買主)に納入する目的物は、仕様書の内容に合致したものでなければならない。
⇒この規定ですと仕様を変更したい場合の根拠がなく、仕様を変更する必要が生じた場合に必ずもめます。
また、自社がベンダ側かユーザー側なのかという立場を全く考慮していません!まさに一般的な条項に過ぎません。私だったら、以下のように直します!
(第●条)
(第●条)
どうですか。立場の違いによって、契約書の条項の内容も違ってきますよね!このように、ITビジネスを加速させる「攻める契約書」を作成しましょう!