大手不動産仲介会社の女性従業員が、ツイッターで、以下のようなツイッターをして炎上した事件。
「今日仕事で堀北真希と山本耕史夫婦接客した。いきなりの出来事に手の震え止まらなかったw そしてついツイートしちゃった!!!!」
「35万の物件紹介したw 賃貸で探してるくさいw」
「すっぴんマスクメガネで芸能人オーラ消してたからよくわからなかったけど、お小柄で可愛らしかったのは確か!!!旦那はかっこよかった!!」
当然、このツイートは炎上し、会社は謝罪文を掲載するなど、多大な影響が生じました。
企業経営者としては、他人事ではないこの事件。自社の従業員に対して、どのような対策をしておけばよいのでしょうか?
過去には、ウェスティンホテル東京のアルバイト従業員が、スポーツ選手とモデルが泊まったことをツイッターに投稿した事件やアディダスジャパンのアルバイト従業員が、芸能人の来店をツイッターに投稿し、炎上した事件など、多くの事例があります。
当時「バイトテロ」と言われ、企業側は大きな損害を被ることになりました。
SNSは、一度投稿されると、その拡散性により、大きな影響が生じます。
企業としては、「従業員が勝手にやったこと」と言いたいのでしょうが、それは無理です。なぜなら、個人情報保護法では、個人情報の取り扱いに関して、会社は従業員に対する必要な監督義務があるのです。
それでは、会社としては、従業員のSNS利用に対して、どのような対策をするべきなのでしょうか。
まずは、会社として、従業員に対して、やるべきことをやっていたかが重要になります。
これは、問題を起こさない予防のためにも必要ですし、仮に問題が起こってしまってからも、「うちの会社はこれだけやっていた」といえるかどうかにも関わってくるからです。
などの規定面を作成、徹底しておくことは最低限必要になります。
また、従業員に対して、SNSでの投稿の怖さを知ってもらうことも、大事になってきます。
従業員が上記投稿をしてしまうのは、悪気があるというよりも、後の影響の大きさを考えずに、衝動的にやってしまうことが多いのです。
SNSが炎上したしまうと、会社も重大な影響が生じますが、投稿した本人も、本名が明かされ、それがインターネット上に半永久的に残ってしまうという不利益が生じます。
そこで、従業員に対して、社内研修をするなど、社員教育を徹底する必要があります。SNSで個人情報を投稿してしまうとどのような結論になるのか…過去の事例も含めて解説し、従業員に理解してもらうことが大切になるのです。
SNSでの個人情報の流出は、会社にも従業員個人にも多大なる影響があります。会社や従業員を守るのは、経営者の役割です。
個人情報保護対策をしっかりと行うようにしましょう!