ニュース記事のまとめサイトで、法律的に問題になるのが、著作権です。
「まとめサイト」の出典元となっているニュースサイトに公表されている各ニュース記事が、著作権法上の保護を受ける「著作物」に当たるのかが問題になります。
ニュース記事は、見出し、文章、写真で構成されるのが一般的なので、この順に解説します。
ニュースの文章については、素材の選択、文章構成及び文章表現を通して、オリジナリティが表現されているので、基本的には、「著作物」に該当します。
例外的に、単純な事実をごくありふれた表現で客観的に述べるにとどまるニュース記事(例えば、「2019○月○日の午後○時○分頃、東京都港区のマンションにおいて、火災が発生した」)については、誰が書いても同じようなものになることから、「著作物」には該当しません。
著作権法上も、「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道」は著作物に該当しないと規定されています。
次に、ニュース記事の写真については、被写体の組合せ・配置、構図・カメラアングルなどの創作性が表れている場合がほとんどであるので、「著作物」に該当します。
例外的に、防犯カメラ、スピード写真、人工衛星が撮影した写真のように、機械的に撮影された写真については、その機械的な撮影方法に創作性が含まれない場合には、「著作物」に該当しない場合もあります。
ニュース記事の見出しは、文章・写真と異なり、限られたスペースで、短い文章で構成されるものであるため、「著作物」に該当しないことが多いです。
裁判例でも、ニュース記事の見出しは、「報道対象となる出来事等の内容を簡潔な表現で正確に読者に伝えるという性質から導かれる制約があるほか、使用し得る字数にもおのずと限界があることなどにも起因して、表現の選択の幅は広いとはいい難く、創作性を発揮する余地が比較的少ない」とされています。
以上のように、ニュース記事が著作物に該当して、著作権法上の保護を受ける場合には、その利用方法によっては、次のとおり著作権の侵害になることがあります。
著作物に該当するニュース記事の全部又は一部を、まとめサイトにそのままの形で転載する行為は、著作権法の複製に該当し、著作権法違反になります。
また、そのまま転載せず、表現に編集を加えた場合であっても、もとの著作物に参考にし、もとの著作物を似ていれば、著作権法の翻案に該当し、著作権法違反になります。
このように、著作物であるニュース記事を利用する場合には、注意が必要です。