先日、米アップルの「iCloud」が不正にアクセスされ、米国の有名女優やモデルのプライベート画像が流出したと報じられ、世界的な話題になりました。
この画像は、掲示板やツイッターなどのSNSによって、拡散してしまっています。
この問題…法的には、どんな法的問題があるのでしょうか?
問題なのは、iCloudに不正にアクセスして取得したデータを、インターネット上に流出させたこと。
アクセス権がないのに、勝手にログインをして情報を抜き取るという行為は、日本では、
不正アクセス禁止法に抵触することになります。
不正アクセスをした場合は、3年以下の懲役または100万円以下の罰金とされています。
また、プライベート写真を流出させたことについては、このような画像は公開を予定していたものではなく、他人に見られたくないものですよね。
そういった画像を勝手に公開することは、名誉毀損罪にあたるのです!
流出した画像の中には、ヌード写真もあったということなので…わいせつ物公然陳列罪にも該当する可能性があります。
また、当然、プライバシーや名誉を侵害する画像をインターネット上に流出させる行為は不法行為であると評価できるため、民事上の損害賠償責任を負うことにもなります。
では、一旦流出した画像をSNSで拡散する行為は、法的に問題があるのでしょうか?
SNSで拡散されてしまうと…さらに多くの人に知られることになってしまう…
拡散することにより新たな被害を生むことになるため、拡散行為自体が不法行為とされる恐れがあります。
よって、拡散した者についても、名誉毀損罪やわいせつ物公然陳列罪などが適用される可能性があるのです!
また、民事上の損害賠償責任も負う可能性もあります!
拡散した人からすれば…『インターネット上にある情報を、SNSで情報発信しただけ』という言い分なのでしょうが…
法的には通用しません!安易に拡散すると、えらいこっちゃな事態になってしまうかもしれません(*゚ロ゚)ノエライコッチャ!!