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キュレーションサイト(まとめサイト)にコンテンツを盗用されたときの4つの対処法

キュレーションサイト(まとめサイト)に自分のコンテンツが盗用されたとき、どうする?
DeNA医療情報サイト「 ウェルク(Welq)」の問題ですが、ますます問題が大きくなっています。
IT弁護士が解説!DeNA医療情報サイト「ウェルク(Welq)」は法律的には、どこがいけなかったのか?
「 ウェルク(Welq)」の問題点として、他者コンテンツを盗用したということが挙げられました。
自分が作ったコンテンツが、無断で使われ、お金を儲けている…
パクられた方は、何か言いたいって思いますよね。
そこで、自分のコンテンツがパクられた場合に、どういう対処法があるのか検討したいと思います。
パクられたコンテンツの削除請求、損害賠償請求
著作権法上は、自分のコンテンツをパクった者に対して、盗用コンテンツの削除や損害賠償を請求することができます(著作権法112条、114条)。
削除請求は分かるけど、損害賠償となった場合に、いくら請求できるのでしょうか?
著作権法では、著作権を侵害した(コンテンツをぱパクった)側が、それによって利益を得ていた場合には、相手方の利益額(相手方が儲かった金額)を損害賠償できるという規定があります。
また、相手方の儲かった金額が分からなくても、いわゆる著作権のロイヤリティ金額を損害賠償できるという規定もあります。
なので、コンテンツをパクられた側は、著作権法の規定を使い、自分に有利な金額の損害賠償請求をすることができるのです。
具体的な請求方法は、まずは、侵害している者に対して、内容証明を送付し、金額などの交渉をする。
相手方が交渉に応じない、又は返答がない場合には、訴訟するなどの方法があります。
盗用コンテンツが掲載されている事業者に対して、削除要求
盗用されたコンテンツが、ブログサービス(アメブロ、ライブドアブログなど)やECサイトに掲載されるといった例は多いです。
このような場合には、事業者ではなく、そこを利用しているユーザーが、盗用をしていることになります。
もちろん、そのユーザーに権利主張はできるのですが、そのユーザーが所在が明らかでないことも多いので、サービス運営事業者に対して、自己の著作物が侵害されている旨を通報し、盗用コンテンツの削除を要求することが考えられます。
このようなサービスには、権利侵害を通報するフォームがあることが通常なので、 そこから入力して通報することが出来ます。また、事業者に対して、内容証明などの方法で、削除要求するなどの方法もあります。
さらに、著作権侵害があると通知しているにも関わらず、事業者が放置していると、事業者にも損害賠償責任が生じるとした裁判例もあります。
自分のコンテンツが盗用されたと思ったら、早めに手を打ちましょう!
著作権侵害が酷いときは警察へ刑事告訴
著作権侵害があまりにひどい(コンテンツを丸々パクられた)ようだと、著作権法違反で警察に刑事告訴という手段もあります。
著作権を侵害した場合には、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金が課されるなど、結構罪が重いです。
刑事告訴する場合には、必ず以下の3つを準備してから、警察へ行きましょう。
- これまでの経過
- 自社が著作権者であることの証拠
- 著作権侵害の証拠(ネットの画面をプリントアウトするなど)
警察も数多くの事件を抱えているため、手ぶらでいってもほぼ相手にされません。
きっちり証拠を見せて、事件化してほしい旨を警察官に伝えることが大事なのです!
自分のコンテンツがパクられた Googleへ削除の申し立て
また、自分のコンテンツが盗用された場合には、上記のように法的に様々な方法がとれますが、Googleに申請して、検索結果から削除してもらう方法もあります。
参考ブログ:フリー素材の写真を使ったら著作権侵害に?著作権侵害されたとき、してしまったときの対処法。
これは、削除や損害賠償などのように、直接的なものではないですが、検索結果から削除されるため、自分のコンテンツ盗用の影響を最小限にとどめるという意味が有用です。
申立フォームは以下になります。
著作権侵害の報告: ウェブ検索
著作権は、自分が声を挙げないと、誰も助けてくれない
著作権法違反の問題は、親告罪となっています。普通の事件とは違い、告訴しないと捜査されないということです。
つまり、権利者が声を挙げないと誰も助けてくれません。
民事上の請求も一緒。「コンテンツをパクられた~」と言っているだけでは何も変わりません。
自分のコンテンツについて、何か主張したいというときは、上記の方法を参考にしてみてください。