私は、弁護士として、年間150件以上の交渉案件を手掛けています。もう毎日、誰かとケンカをしています(笑)そんな、私が交渉をする上でのちょっとしたヒントをお伝えしていきたいと思います。
第1回目のテーマは、「交渉とは何か」です。皆様は、「交渉」といえば、どういうイメージを持ちますか?
この「交渉」について、ハーバード大学のロジャー・フィッシャー教授は、以下のように言っています。
交渉とは共通する利害と対立する利害があるときに、合意に達するために行う相互コミュニケーションであると。
ここでのポイントは、交渉には
があるということ。この2つがあって初めて、交渉になるわけです。
ビジネス世界では、業務提携したり、好き嫌いを超えてぱ連携を求めたりすることが行われます。
デートを例にとってもそうです!例えば、「ランチをどこで食べるか」という問題に直面したとしましょう。
不肖中野は、食べ物に執着がないので、相手の女性に全て委ねますが、こだわりがある人も多いはず。
一方は、とんかつがいい。もう一方は、パンケーキがいいという事態も起こるかもしれません。
(ちなみに不肖中野…パンケーキはご飯ではないと思っているので、ランチにパンケーキを食べたいといわれたら、反対します。)
このときの対立する利害は、「ランチは、とんかつ」VS「ランチは、パンケーキ」になります。
では…このカップルの共通の利害ってなんでしょうか。それは、「楽しい思い出を作りたい」ということだと思います。
このように、まずは、相手と交渉するときは、どこが共通しているかどこが対立しているかを見極めることが大事です。
そして、共通するところから、交渉を始めるのが大事なのです。詳しくは、動画で解説しています。