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オンラインカジノのアフィリエイトを合法的に行う方法を弁護士が解説

2024年以降、ベラジョンやStakeなど海外オンラインカジノを紹介するアフィリエイトサイトが急増しました。日本人ユーザーがリンクを踏んでベットすると、アフィリエイターには「負け額の◯%」が還元されるCPA/RevShareが支払われることも多いです。
一見「海外事業者が合法ライセンスを取得しているから問題ない」「利用するのは自己責任」と思われがちですが、警察庁と政府広報は「海外サーバーでも国内からの賭博は違法」と繰り返し警告し、利用者のみならず誘客により利益を得る第三者(アフィリエイター)も幇助犯として立件しうると明言しています。
そこで今回は、オンラインカジノのアフィリエイターがどこまでやると違法なのか、合法的に行う方法はあるのかを解説します。
オンラインカジノのアフィリエイターの検挙事例
近年、オンラインカジノのプレイヤーだけでなく、アフィリエイターにも検挙事例が増えています。
過去3年間で、主だった検挙例を以下に挙げます。
年月 | 逮捕主体 | 行為態様 | 得た利益 | 量刑の目安 |
---|---|---|---|---|
2024/9 | 埼玉県警 | YouTubeで実況配信+アフィリリンク | 収益約900万円 | 常習賭博幇助容疑で逮捕・勾留 |
2023/11 | 兵庫県警 | Xで「登録で100ドルボーナス」と日本語広告 | 不明 | 書類送検、略式罰金30万円 |
2022/7 | 大阪府警 | ブログ記事200本でアフィリ収入1.2億円 | 1.2億円 | 家宅捜索後に脱税も併合、懲役2年執行猶予付判決 |
近年、この傾向は強まっており、オンラインカジノをめぐる警察の態度は厳しいものになっています。
「海外だからOK」は通用しない
警察庁HPは「海外で合法的に運営されていても、日本国内から接続して賭ければ違法」と明示しています。VPNや暗号資産を用いた“匿名決済”も、通信記録・ウォレットトレーサビリティを重ね合わせて実行者を特定する手法が確立しつつあり、技術的迂回=免責は成り立ちません。
さらに、広告プラットフォーム(Google Ads、Meta Ads)は2024年に「オンラインギャンブル広告は日本所在地アカウントからの出稿を禁じる」ポリシーを強化。検索エンジン最適化(SEO)に頼るグロースハックもアルゴリズム改定によりリーチが激減しているのが実情です。
弊社でも、オンラインカジノについての相談を受けますが、以下のように、事業者自身も誤解されていることが多いです。
Q | A |
---|---|
VPN経由なら安全? | NO。発信元・決済手段・銀行口座の紐付けで簡単に特定されます。 |
仮想通貨のみで報酬を受け取れば足がつかない? | 暗号資産交換業者から捜査機関への取引記録提供が進み、追跡は容易です。 |
“レビューサイト”なら幇助にならない? | 成果報酬リンクや日本語・円表示があれば幇助性が否定できません。 |
カジノライセンス国と直接契約しているから大丈夫? | 日本居住者誘導があれば管轄権を否定できません。 |
罰金だけで済む? | 常習性があれば実刑・懲役も現実的。執行猶予付きでも社会的信用は失墜します。 |
オンラインカジノのアフィリエイト、合法と違法の境目
オンラインカジノのアフィリエイトについて、どこまでが合法、どこからが違法なのでしょうか?
これは明確な線引きがあるわけではなく、今後も変わる可能性がありますが、リスクの大きさ順に並べると以下のようになると思います。
モデル | 報酬形態 | リスク | コメント |
---|---|---|---|
ブログ記事+成果報酬リンク | 成果報酬(例:負け額の30%) | ★★★ | もっとも摘発が多い |
YouTube実況+固定リンク | CPM+成果連動 | ★★★ | 逮捕事例あり |
TikTokショート+登録ボーナス紹介 | 固定報酬+アフィリ | ★★☆ | 若年層誘引で社会的批判大→検挙可能性も |
Xスペース+ディスコード招待 | 会費サロン | ★★☆ | 投資助言業規制も気を付ける必要あり |
海外ユーザー限定IPフィルタ+英語サイト | 成果報酬 | ★☆☆ | 日本語表記・円決済排除なので、日本法が適用されない。 |
やはり、アフィリエイト行為が、①報酬が成果連動、②日本国内をターゲットとしていると、アフィリエイトは違法として検挙される確率が高いです。①を回避するために、アフィリエイトの報酬は、勝敗連動をやめ、クリック/閲覧ベースでの報酬体系にするなどの工夫が必要です。
また検挙事例は、アフィリエイターが動画やSNSなど拡散性の高いメディアで「誰でも簡単に稼げる」と煽る表現を用いているケースが多いです。
アフィリエイターとしては、自分のメディアで、煽るような表現は使用しないこともポイントになります。
オンラインカジノのアフィリエイトは法律的なチェックが必要
上記のように、オンラインカジノのアフィリエイトは、法律的に違法となる可能性を秘めています。
そうなった場合には、いきなり逮捕→実刑という刑事罰にもなりかねません。
自社のアフィリエイトビジネスが大丈夫なのか、専門家に相談するなどして、今一度確認をするようにしましょう!
弊社ではオンラインカジノのアフィリエイトに対して、法律的な監修を行っておりますので、ぜひ一度ご相談ください!