IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
グローウィル国際法律事務所
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「利用規約」と「都合のいい男」~利用規約の落とし穴~

前回、SNSなどで、ユーザーの投稿を

事業者がビジネスに利用できる

利用規約の定め方について、お話しました。

https://it-bengosi.com/blog/riyoukiyaku3/

確かにこのような規定は、

事業者にとっては都合がいいですよね!

けなげだ…

でも…ユーザーからすれば、

自分の投稿したコンテンツが、

事業者のお金儲けに利用されるって、

抵抗もある人も多いですよね…

ここまで潔いと、かっこいい…

なので…事業者にとって、

都合のいい利用規約は

ユーザーから強い反発が予想されます。

いやいや…

利用規約なんて誰も読まないでしょ

って思われるかもしれないのですが…

実際に、SNSサービスを提供している会社が、

2008年3月に、従来の利用規約を

以下のように変更しました。

*****************

<変更>

本サービスを利用してユーザーが、

日記等の情報を投稿する場合には、

ユーザーは、弊社に対して、

当該日記等の情報を日本の国内外において、

無償かつ非独占的に使用する権利

(複製、上映、公衆送信、展示、

頒布、翻訳、改変等を行うこと)

を許諾するものとします。

******************

これは、前回お話した

ユーザーが投稿したコンテンツを

事業者が無制限・無償で

利用する許諾をとっておく

利用規約です。

しかし、この発表直後から、インターネットの掲示板を中心に

「ユーザーの投稿を使って金儲けしようとしてる」

とユーザーの猛反発を受けました(*゚ロ゚)ノエライコッチャ!!

炎上です…(-_-;)

利用規約なんて誰も読まないから…

なんてタカをくくっていると

思わぬ痛い目に合うかもしれません。

上記のような規約を設ける場合には、

十分注意しましょう(_)ゞ