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中野弁護士奮闘記~新人弁護士時代編~vol.3

新人弁護士に人権はない…!?

前回…法律事務所に入所し、弁護士生活をスタートさせた、中野弁護士…
中野弁護士奮闘記~新人弁護士時代編~vol.2

しかし、事務所の経営者であるパートナー弁護士から振られた中野でしたが…「なんだ、この仕事は!?」「それでも、プロか!お前は!?」

毎日、怒鳴られる日々…。ときには、書面を綴ったファイルが飛んできたこともあります…。

弁護士業界で、よく言われることですが…「イソ弁に人権は、ない!」

イソ弁とは、お給料をもらっている弁護士のこと。つまり、給料をもらっているうちは、文句を権利はない!とにかく経営者弁護士に言われたことを、正確にかつスピーディーにこなすことが求められる…

嫌なら、出てけ。自分で稼げ。残るのなら、文句を言うな…という世界なのです。

雇用契約ではない…!?

新人弁護士中野くんは、事務所からお給料をもらっていました。普通の会社であれば、雇用契約になります。雇用契約であれば、法定の労働時間が決められ、残業代が出て、有給休暇があり…と言った労働者の権利が与えられます。

しかし…中野くんの事務所では、決まられた勤務時間もありませんでした。そう、完全フレックス制!ただし、いくら働いても残業代が出ません!そもそも、労働時間の定めすら、ありません。そして…有給休暇もありません。

えっ!?それって、雇用契約として、違法なのではと思われた方は、正解です。雇用契約であれば…です。

新人弁護士と弁護士事務所との関係は、雇用契約ではないのです!雇用契約書なんて交わしていません。業務委託に近い形態なのです。なので、確定申告も自分でやります。

おいおい…どこのブ●ック企業のやり方だよ…と思われたかもしれませんが…(^^ゞ
この何とも、曖昧で微妙な関係は弁護士業界では普通のこと。まさに、現代の徒弟制度なのです!

注:これは、弁護士業界という極めて特殊な(古臭い)業界だから行われていることであって、訴えたら違法認定される可能性が高いですので、あしからず…。

連日の深夜まで…その中での癒しは…

前回、新人弁護士中野くんの初任給は、1000万円以上というお話をしましたが、その代償が…超激務

日付が変わっても、事務所内で、怒号が飛び交っているなんてことは日常…大きな案件が来たときは、徹夜して事務所に泊まり込むなんてこともありました。

そんな殺伐した職場で、癒しとなっていたのは、事務所の秘書さんの存在…。
次回は、禁断の法律事務所オフィスラブ編です( ̄▽ ̄)