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暗号資産・FX被害を取り戻す「刑事・民事・行政」三方向アプローチ

「投資したお金は、もう戻ってこないのでしょうか」。暗号資産やFX、SNSで知り合った相手からの投資勧誘でお金を失われた方から、最も多くいただくご質問です。結論からお伝えします。投資詐欺の被害回復は、条件が揃えば可能です。ただし、その成否を分けるのは「スピード」です。お金が業者の手によって引き出され、海外や暗号資産ウォレットへ移される前に動けるかどうかで、結果は大きく変わります。
そして、もう一つ重要なことがあります。悪質業者を相手に「告訴だけ」「民事訴訟だけ」といった一方向の手続では、相手は簡単に逃げ切ってしまうという現実です。本記事では、刑事・民事・行政の三方向から同時に圧力をかけ、出金停止・和解・返金へと追い込む実務的なアプローチを、元IT企業経営者の弁護士の視点から解説します。
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1. なぜ「告訴だけ」「訴訟だけ」では取り戻せないのか
投資詐欺の被害回復が難しいといわれる最大の理由は、悪質業者の多くが「逃げる前提」で設計されているからです。海外に拠点を置き、金融庁の登録を受けないまま営業し、複数の名義口座を使い分け、SNSやマッチングアプリ経由で接触してくる。出金を申し出ると「税金の前払いが必要」「保証金を入れれば全額返す」などと、さらなる入金を求めてくる手口も典型です。
こうした相手に対して、一つの手続だけで挑むと、それぞれに「弱点」が生じます。
| 一方向だけの手続 | 生じやすい弱点 |
| 刑事告訴のみ | 捜査が動き出すまでに時間がかかり、その間に資金が移動・引き出されてしまう。受理されない可能性もある。 |
| 民事訴訟のみ | 相手の氏名・住所・資産が不明だと、勝訴判決を得ても「空振り」に終わる。回収原資を先に押さえる必要がある。 |
| 行政への申告のみ | 当局の警告・公表は業者への圧力になるが、それ自体が直接お金を返してくれるわけではない。 |
だからこそ、これらを「同時に」走らせ、三方向から包囲することが有効になります。一つの手続で生まれた成果が、別の手続を後押しする。この相互補強の構造こそが、回収の確率を引き上げる鍵です。
2. 三方向同時アプローチの全体像
私たちが投資被害のご依頼で重視しているのは、刑事・民事・行政の3つの手段を、受任の初動段階から並行して起動することです。それぞれが独立した手続でありながら、相互に補強し合うように設計します。
| 三方向同時アプローチの考え方 ① 刑事事件化 … 捜査・口座凍結という「現実的な脅威」で心理的圧力をかける ② 行政への通報 … 金融庁・財務局への申告で「警告・公表」という外圧をかける ③ 民事訴訟 … 仮差押え・訴訟・和解で「実際にお金を取り戻す」本体を担う これら3つが同時に進むことで、業者は資金移動を封じられ、和解・返金に応じざるを得ない状況へと追い込まれていきます。 |
3. 刑事事件化 ── 捜査・口座凍結という現実的脅威を与える
刑事事件化は、詐欺罪(刑法246条)や横領といった犯罪での告訴を通じて、捜査・口座凍結・押収を引き出すことを狙います。告訴が受理されれば、捜査機関による資金の保全が動く可能性があり、業者にとっては最も強い心理的プレッシャーになります。
ここで見落とされがちなのが、「無登録での営業」そのものが犯罪にあたるという点です。暗号資産やFXの投資勧誘では、金融庁・財務局の登録を受けずに営業している業者が少なくありません。詐欺の立証には時間がかかることもありますが、無登録営業という別の犯罪を告訴の柱に加えることで、刑事事件化のハードルを下げられる場合があります。
■ 無登録業者に科される罰則(現行制度)
| 無登録営業の類型 | 根拠法 | 罰則(現行) |
| 無登録の暗号資産交換業 | 資金決済法 | 3年以下の拘禁刑/300万円以下の罰金 |
| 無登録の金融商品取引業(FX等) | 金融商品取引法 | 5年以下の拘禁刑/500万円以下の罰金 |
4. 行政への通報 ── 金融庁・財務局への申告で外圧をかける
刑事と並行して、規制当局へ情報提供(申告)を行い、外側から圧力をかけるのが行政への通報です。無登録業者に対しては、金融庁・財務局が警告書を発出し、その名称等を公表することがあります。公表は業者の集客や銀行取引を直撃し、事業継続を困難にする圧力源となります。
主な申告・相談先には、次のような窓口があります。
- 金融庁 金融サービス利用者相談室(詐欺的な投資に関する相談ダイヤル)
- 証券取引等監視委員会 の情報提供窓口
- 各財務局(無登録業者に対する警告の窓口)
行政の警告や公表は、それ自体が直接お金を返してくれるものではありません。しかし、業者に「このまま放置すれば事業が立ち行かなくなる」と認識させ、和解・返金交渉のテーブルにつかせるための、有効なてこになります。
5. 民事訴訟提起 ── 実際にお金を取り戻す
刑事と行政が「圧力」を担うのに対し、実際に被害金を回収する本体となるのが民事トラックです。ここでの最大のポイントは、訴訟を起こす「前」に、業者の資金移動を封じることです。
提訴前に裁判所の手続で口座や資産を仮に差し押さえておく「仮差押え(民事保全)」を活用すれば、業者が出金したり資産を隠したりするのを防げます。そのうえで本訴や和解交渉を進め、回収を図ります。刑事手続で押収された資料や、行政が発した警告は、民事での立証や和解交渉において決定的な材料に転用できます。三方向が相互に補強し合うとは、こういうことです。
6. 「取り戻す」を支える3つの実務ツール
回収の成否は、業者の資金と所在をいかに早く押さえられるかで決まります。私たちが初動で同時に検討する、中核となる3つのツールをご紹介します。
| 回収を支える3つの実務ツール ①振り込め詐欺救済法による口座凍結・分配 … 振込先の口座が判明していれば、刑事手続の結論を待たずに資金を保全できます ②民事保全(仮差押え) … 提訴前に口座・資産を差し押さえ、業者の出金や資産隠しを封じます。 ③発信者情報開示・弁護士会照会(23条照会) … 匿名で活動する業者や、口座名義人の特定を進めます。 |
| 振り込め詐欺救済法による回復は、凍結時点で口座に残っている残高からの分配にとどまります。すでに引き出された資金は対象外です。だからこそ、一日でも早く動くことが重要になります。スピードが勝負である点を、最初に明確にお伝えしています。 |
7. 回収できるケース・難しいケースを正直にお伝えします
他の事務所があまり明言しないことを、あえて先にお伝えします。投資詐欺の被害は、すべてが回収できるわけではありません。誠実にご説明することが、結果として依頼者の利益を守ると考えています。
| 回収できる可能性が高いケース | 回収が難しいケース |
| 国内の振込口座にお金を振り込んでいる | 海外送金や暗号資産での送付により、資金が国外・ウォレットへ流出済み |
| 振込・送金からの経過時間が短く、スピーディに動ける | 時間が経過し、すでに資産が消尽・分散されている |
| 業者・名義人を特定する手がかり(口座・連絡先等)がある | 業者が完全に匿名で、特定の糸口がまったくない |
そのため当事務所では、ご相談の段階で「国内振込口座の有無」「業者の特定可能性」「資産保全の余地」を見極め、回収の見込みを率直にお伝えします。見込みが乏しい案件については、無理にお引き受けすることはありません!
なぜグローウィル国際法律事務所なのか。
弊社はIT金融などの企業に関する法律を専門的に取り扱う法律事務所です。特に投資、金融、暗号資産といった通常の弁護士では扱わない業務をたくさんしてきました。これらに関する詐欺事件についての相談も多く受けてきております。
通常の弁護士は、投資の仕組み、または暗号資産、FXといった金融の知識が乏しい傾向にあります。それにより、法律知識はあっても実際の回収に結びつかない、告訴を受理してもらえないといった案件が多数見受けられます。
弊社では、IT×金融分野の法律で、日本有数の実績を持つ代表弁護士が、投資詐欺に関して、回収までサポートいたします!
8. ご依頼にかかる費用
三方向の手続を初動から同時に起動するため、まず着手金をお預かりし、成果が出た段階で成功報酬が発生する二段構えの料金体系としています。
| 区分 | 内容 | 費用(税込) |
| 着手金 | 三方向の手続の初動費用(受任時にお預かり) | 55万円 |
| 成功報酬 | 回収できた金額(和解金を含む)に対して | 実際の回収額の20% |
| 実費 | 印紙・郵券・調査費・翻訳費等 | 実額 |
■ モデルケース(費用のイメージ)
SNS経由の暗号資産投資詐欺で、被害額800万円・国内の振込口座が判明していたケースを例にとります。口座凍結と交渉により600万円を回収できた場合の費用は、次のとおりです。
| 費用シミュレーション(回収600万円の場合) 着手金 55万円 + 成功報酬 120万円(回収額600万円 × 20%)= 合計175万円(別途実費) 回収した600万円から差し引くと、依頼者の手取りは約425万円となります。 万一まったく回収できなかった場合、成功報酬は発生しません。依頼者のリスクを抑える設計です。 |
9. ご相談から解決までの流れ
- 初回ご相談 … 被害の経緯・振込先・やり取りの記録を確認し、回収可能性を見極めます。
- ご依頼・受任 … 方針と費用をご説明し、ご納得いただいたうえで受任します。
- 三方向の同時起動 … 刑事告訴・行政申告・民事保全の準備を並行して進めます。
- 資金の保全 … 口座凍結・仮差押え等で、業者の資金移動を封じます。
- 回収・和解 … 本訴・交渉を通じて、被害金の回収を図ります。
10. まとめ ── 一人で抱え込まず、まずはご相談を
投資詐欺の被害回復は、決して簡単ではありません。しかし、国内口座が判明していて、早期に動ければ、お金を取り戻せる可能性は十分にあります。重要なのは、刑事・民事・行政を一方向ずつ試すのではなく、初動から同時に包囲し、業者が逃げる前に資金を押さえることです。
「自分が悪かったのかもしれない」と、一人で抱え込んでしまう方が少なくありません。けれども、巧妙な手口に遭ってしまうのは誰にでも起こり得ることです。手続には期限や時間的な制約があり、迷っている間にも回収の可能性は刻一刻と下がっていきます。少しでも早く、専門家にご相談ください。
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