IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
グローウィル国際法律事務所
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効果的な利用規約を作ろう(3)

ウェブサービスでは、 ユーザーがコンテンツをアップロードし、

シェアする機能を備えているものが多くなっていますよね。

SNSは、その最たるものです。

SNSなしの生活なんて、考えられませんよね…

あるユーザーが、投稿をした場合…

その投稿の著作権は、そのユーザーに帰属します。

ユーザーに著作権があるということは…

その投稿については、その投稿した人のもの…

他の誰かが、勝手にコピーしたり、

改変したりすることは、できないのです!

著作権は、色んな制約があります…

SNS事業者が

サイトのデザインを当初のものから変更したい場合、

ユーザーの投稿した記事をについて

・表示する文字列の変更

・折り返しの位置を変更

・写真のサイズ・配列を変更

をしたい場合があると思います。

コレ… 著作権者たるユーザーの許可なく、

勝手に変更することはできないのです!

 

でも…一人ひとりのユーザーに、許可を取るのは、

現実的ではないですよね。

これだと事業者としては、

デザインの変更もできなくなってしまい、

事業者としては非常に不便…(-_-;)

 

なので…事業者としては、

そこで、あらかじめ利用規約等で、

ユーザーのアップロードしたコンテンツについて、

「修正」や「改変」することへの承諾を取っておくと便利です。

例えば、利用規約等で以下の「条項」を記載しておく必要があります。

◎条項例

当社は、本サービスを利用して投稿その他送信するコンテンツ

(文章、画像、動画その他のデータを含むがこれらに限らない)

について、本サービスの円滑な提供、弊社システムの

構築・改良・メンテナンス等に必要な範囲内で、変更、切除

その他の改変を行うことができるものとします。

このように事業者は、

ユーザーが投稿したコンテンツの著作権について、

適切に定めないとユーザーから

思わぬ主張をされてしまうかも知れません…(*゚ロ゚)ノエライコッチャ!!

このように、事前に利用規約に定めておけば、安心です。

逆に、利用者の立場からすれば、

上記の事項がある利用規約に同意してしまうと、

自分の投稿したコンテンツについて

許可なく改変されてしまう

ということなります。

事業者としては…さらに一歩踏み込んで、

ユーザーが投稿したコンテンツを使って、

ビジネスをしたいと思う方もいますよね。

そのためには、どうすればよいのか…

次回解説しまーす(^O^)