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IT・ウェブ企業に特化した弁護士の誕生秘話vol.17

中野青年の人生を決めた母親の言葉

前回…
弁護士という仕事を意識し始めた中野青年。

IT・ウェブ企業に特化した弁護士の誕生秘話vol.16

しかし…中野青年、法学部でもなければ、法律の「ホ」の字も知らない状態。
というか、そもそも、大学4年間、勉強をほとんどしていない状態…

そんな人間が、日本最難関と言われる司法試験を受ける…
明らかに無謀…早くも中野青年の心は打ち砕かされそうでした。

弁護士になる…その思いを誰にも話せずにいました。
しかし、両親には言ってみることに。
「僕は…弁護士になりたいと思っている。」
一瞬の静寂…というか、親絶句(^^;;
事業を失敗し、破産し、引きこもりのうつ病になったと思ったら…今度は司法試験を受ける…
そりゃ、言葉も失いますわ(^^;;

しかし、母親から
「あんた、高校生のころ、キムタクのHEROをみて、検事かっこいいって言ってたことあったよ。
一回失敗してるんだから、怖いものないでしょ。やってみればいいじゃない」

…あっけらかんという母親。
でも、この一言で、中野青年は、弁護士になる、司法試験を受ける決断をしたのです。
本当に、中野青年の親は、偉大です!!

戦友への報告

それと、もう1人…弁護士を目指すと報告した人がいます。それが共同経営者だったY田くん。
かつての戦友であったY田くんには、しっかり報告しようと思ったのです!
「あ、もしもし。あのさ、弁護士を目指すことにしたよ」
「はっ⁈」
Yくんも、絶句…(^^;;
「俺さ、経営者としては最低だったと思う。だから、今度は経営者を法律面から支える存在になりたい。
法律が分からないから、つまづいてしまう、そんな経営者を支えたいんだ!」

熱く語る中野青年。
そんな中野青年の話をじっくりと聞き、
「お前に合ってるかもな。応援するよ」と優しくいうY田くん。

「お前は、どうすんの?」
「うーん…まぁ、ゆっくり考えるよ」
まったく…どこまでも、クールなY田くん。
でも…「お前と一緒に事業やれて良かったよ」
面と向かっていうのは、恥ずかしいので、
心の中で、そっとつぶやく中野青年でした。

中野青年…未来へ

僕は、中野秀俊。21歳。大学4年生。
大学時代に起業し、一時的にうまくいったけど、失敗し、破産し、引きこもり、今、弁護士を目指している。
司法試験を受けるため、今までやってこなかった法律を毎日図書館に行って、必死に勉強している。

友達や仲間は1人もいない。事業が失敗して、みんな僕のもとから、去っていったから。
でも、今は目標となるものが出来たから、寂しくはない。

起業したことを後悔していますか?
大学生活をもう一回やり直せるなら、何がしたいですか?
この質問は、僕を悩ませる。
起業して、お金を稼いで、普通の人が見れない景色も見れたけど、
失敗してお金の怖さ、人間の汚い部分もたくさん見てしまったから。

正直知らない方が幸せだったと思うこともある。

だけど…もし大学1年生のあのときにタイムスリップできるとして、Y田くんからあの言葉をかけられたら、
僕は迷わず、こう答えるだろう。
Y田「なぁ、中野。俺と一緒に事業やらないか」
中野「おう!楽しい会社、作ってやろうぜ!」

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

IT・ウェブ企業に特化した弁護士の誕生秘話~起業編~は、終わります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
これから、中野青年は、どうなっていくのでしょうか。
一応、「受難の受験生編」、「快楽に溺れた司法修習生編」、「地獄の新人弁護士編」
などあるのですが…
気が向いたら、書くかもしれません!
中野青年の前途が明るいものになりますように…