IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
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実際の商品より過大な広告をするアフィリエイターに、どう対応したらいいでしょうか?

A社は、自社のサービスを、アフィリエイターと直接契約を締結してアフィリエイト広告を行っていました。あるとき、アフィリエイターが、自分のブログ上で、A社のサービスを、実際よりも、過大に宣伝をしていました。

このような宣伝を放置しておけば、ユーザーからのクレームやネットでの炎上、ひいては、法律上の影響が生じてしまう可能性があります。

A社としては、どのように対処するべきでしょうか?

アフィリエイターとの契約書をチェック!

このような場合には、まずはアフィリエイターとの契約がどうなっているかをチェックしましょう!

アフィリエイターとの契約書の中に、

アフィリエイターは、実際の商品に対し、事実と異なる情報やA社が不適当と判断する情報を掲載してはならない。
これに違反した場合には、A社は、アフィリエイターに対して、リンク等の削除、契約の解除を求めることができる。

といった記載があることが多いです。

このような条項があれば、アフィリエイターが過大な情報を掲載した場合にはリンクの削除を求めることができます。 よって、まずはこの規定に基づいて、アフィリエイターに対してリンクの削除を請求しましょう。

アフィリエイターが要求に応じない場合には、そのアフィリエイターとの契約を解除する措置をする必要があります。

不当な広告を放置しておくと、法律上の制裁が

上記のような措置を講じずに、放置をしておくと、A社が景品表示法上のペナルティ(行政からの措置命令や消費者からの損害賠償請求をされる恐れ)を受ける可能性があります。

過大な広告をしているのは、アフィリエイターですが、そのアフィリエイターは、A社との契約に基づいて、広告を行っているため、A社にも責任が追及される可能性があるのです(景品表示法4条、6条)。

不適当な広告を発見した場合には、アフィリエイターと迅速に交渉する必要があります。そして、交渉に応じないようであれば、裁判などの法的措置も検討しないといけないかもしれません。 すぐに対応するのが大切なのです!