IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
グローウィル国際法律事務所
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IT法務弁護士が明かす!利用規約を変更するときの注意すべきポイント

利用規約を変更するためには…

ウェブサービスの運営者にとっては、サービスが変更した場合に備えて、利用規約の変更をしたいという思いがあると思います。そこで,ウェブサービスの利用規約の変更を行う場合において,どのような手続を踏めば,変更が有効と認められるのでしょうか。

まず,ウェブサービスの運営者は,消費者契約法等の制限を逸脱しない限りにおいて,サイト利用規約を変更することができます。
しかし…変更前からサービスを利用している利用者との取引については,利用者の同意が必要となるのが原則です。
利用規約の変更は、契約条件の変更となるため,契約の相手方である利用者の同意が必要なのです!

利用規約の変更への黙示の同意が認められる場合

しかし,多くの利用者を抱える状況で,既存の利用者との間で,個別に利用規約の変更への同意を得るという手続を行うのは…
現実的ではないですよね!
じゃあ、どうすればよいのか…。
利用者による明示的な変更への同意がなくとも,事業者が利用規約の変更について利用者に十分に告知した上であれば
変更の告知後も利用者が異議なくサービスの利用を継続していることをもって,黙示的にサイト利用規約の変更への同意があったと認定することができるとされています。

そこで、
①利用規約に、利用規約に変更する場合の手順を書いておくこと
②変更する場合には、利用者に伝わるように告知をする。

ことが大事になってくるのです!

利用規約の変更履歴を取っておくことが大事!

サービス事業者と利用者の間で紛争が発生した場合,取引時点における利用規約の記載内容が問題になります。

取引時点におけるサイト利用規約の記載内容については,サイト運営者がその立証をすべきとされる可能性が高いです。
利用規約が変更されている場合には、サイト運営者は,将来の紛争に備えて,
いつ,どのようなサイト利用規約をウェブサイトに掲載していたのか…
利用規約の変更履歴を取っておくことが必要なのです!

利用規約は作って終わりではなく、作ってからの運用も大事です。
せっかく作った利用規約が無駄にならないために、しっかり運用していきましょう!