IT法務・AI・暗号資産ブロックチェーンNFT・web3の法律に詳しい弁護士|中野秀俊
グローウィル国際法律事務所
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WEBサイトでメルマガ・広告メールを導入する際に気をつけなければいけないことvol.4

メルマガ・広告メール規制…守らないとどうなる?

前回までで、メルマガ・広告メールについての守るべきルールについてお話しました。
それでは、特定電子メール法の規制を守らないとどうなるのでしょうか?

特定電子メール法に違反したメルマガ・広告メールを送信した場合には、
総務大臣及び消費者庁長官は、送信者に対しメールの送信方法の改善に関し、
必要な措置をとるよう命ずることができます。 これを措置命令といいます。
違法なメルマガ・広告メールの情報は、総務省から委託を受けた 迷惑メール相談センター
というところが収集しています。

違法なメルマガが発覚する経緯は「同意していないのに、送られてきた」などと
受信した側が、
迷惑メール相談センターに相談して発覚することが一般的なようです。

違法なメルマガ・広告メールを送ったことが公表されてしまう

この措置命令…ただ「コラ!!」って怒られるだけなら、
「ごめんちゃいm(_ _)m」と謝ればいいのですが…
措置命令が出されたことが、公表されてしまうのです。
迷惑メール相談センターのウェブサイトには、
①具体的な企業名
②企業についての情報(住所、代表取締役、資本金等)
③概要(どんな内容の違法があったか) などなどが、公表されています。

違法のメルマガ、広告メールに対する措置命令があったとして
2013年 10件
2014年は、3件(2014年5月時点)が公表されています。
結構いいペースで、摘発されています…。
こんなことが一度公表されしまったら…会社の信用はガタ落ちして、
売上にも響きますよね…(;´д`) なので、絶対に特定電子メール法の規定は、遵守しないといけないのです。

特定電子メール法は、罰則規定も…

特定電子メール法において、会社が措置命令に従わず、放置してしまった場合には…
刑事罰が待っています!

これによると違法なメルマガ・広告メールを送った場合には、
一年以下の懲役又は百万円以下の罰金になります。
また、法人の業務に関して、違法なメルマガを発行した場合は、
法人に対して
三千万円以下の罰金刑が規定されています。
これって、結構えらいこっちゃなことですよね(*゚ロ゚)ノエライコッチャ!! 

軽い気持ちでメルマガ・広告メールを出したら、措置命令を受けたことが公表され、刑事罰を受ける…
取り返しのつかない事態になります。
是非、しっかりとルールを守って、メルマガ・広告メールを出ましょう(_)ゞ