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WEBサイトでメルマガ・広告メールを導入する際に気をつけなければいけないことvol.2

メルマガ・広告メール、事前の同意とは?

前回、メルマガ・広告メールを送るときのルールとして、
「『いやだ』と言っている人に送らなければ良い」方式から
「『いいよ』言っている人にだけ送る」方式へ変更した ということを書きました。

それでは、「いいよ」と同意を取るには、どのようにすればよいのでしょうか?

購入ページや会員登録情報に、メールアドレスを入力してもらったら?

ウェブサービスでは、購入ページ(無料特典ページも同様)や会員登録ページなどで、
メールアドレスを入力してもらうことがあると思います。 メールアドレスを入力してもらったから…
広告メールを送ってもいいんでしょ! と思ったそこのあなた…ダメです!!

ごめんなさい…

メルマガ・広告メールを送るためには広告メールを送ることに対して、
事前の同意が必要なのです!具体的には、
①広告メールが送信されることをユーザーが認識している
②「賛成」の意思表示をしたといえる状態にする

メルマガ・広告メール…どうやって、同意を取ればいいの?

メルマガ・広告メールを配信する際の、事前の同意ですが、
一番の基本は、購入ページ(無料特典ページも同様)や会員登録ページの
申込みボタン付近に、「メルマガ・広告メールを配信を希望する」といったチェックボックスを設けて、チェックさせる方法。

また、申込みボタン付近に、プライバシーポリシーなどの個人情報の取扱い規定を明示して、
チェックボックスを設けて、チェックさせる方法
などです。

それでは、購入ページ(無料特典ページも同様)や会員登録ページには、
メルマガ・広告メールを送る旨の記載やチェックボックスはなく
ウェブサイト上に掲載されている利用規約、プライバシーポリシーの中に、
「メルマガ・広告メールを配信することができるものとします」といった条文を入れておく…
という方法では、「事前の同意」と言えるのでしょうか?

答えは、NOです!

これは、ユーザーが広告メールが送信されることを認識できない可能性があるので、
同意の取り方としては、不十分です。

ユーザーが確実に認識できるところ(申込みボタン付近など)に、メルマガ・広告メールを送る旨を明示する必要があるのです!
利用規約にユーザーが分からないようにさりげなく入れておく…
みたいなことは、
事前の同意とはいえません!
だましうちは、ダメなのです!

以上のように、メルマガや広告メールを送る場合には、事前の同意を取る…
これが原則ですが、例外はないのでしょうか?
実は例外があるのです!
続きは次回に(_)ゞ